全機連の歩み2

全機連の歩み

国内需要の喚起図る

第2回総会大阪大会

 全日本機械業連合会の第2回総会大阪大会は、昭和39年11月21日午後1時から大阪市天王寺区の大阪府中小企業文化会館で約200名参加のもとに開かれた。

 折から「第2回日本国際工作機械見本市」が東京で開かれていた。工作機械、鍛圧機械業会とも不況に直面していた年であったが、各メーカーとも新製品を意欲的に開発し、これを機会として需要不振をはねかえし、停滞気味の国内需要を喚起しようとしていた。通産省では景気調整の浸透で経営が悪化している産業界を立ち直らせるため、業種別の不況の実態と対策について検討した結果、当面なんらかの不況対策の実施を必要とする業種を10種類ほどあげていたが、そのなかに工作機械も含まれていた。

 総会は、瀬野宗之助氏(大阪)の司会のもと桝田秀雄氏(大阪)の開会の辞、仙波利吉副会長の歓迎あいさつ、波多野一郎会長から「年末をひかえ、開放経済のもとにこの大会が開かれ成長と安定のため充実した諸策をここに審議し、有意義な大会としたい」むねのあいさつがあった。来賓祝辞として小山省三大日金属工業社長のソ連、ドイツ、アメリカ、カナダ、南米、オーストラリアなどの経済事情、機械業界の現状の話などがあり、辰巳清次商工経済新聞社社長の祝辞があって、大阪機械業連合会が業界発展のために募集した標語の入選者の表彰が行われた。