お知らせ

お知らせ

全機連大阪大会開く
「21世紀型モノづくりで夢と希望を創造しよう」をテーマに掲げ、全日本機械業連合会(全機連)の大阪大会が10月14日に開催された。大会では、新会長に名古屋機械業会会長の志水和幸氏を選出したほか、工作機械のカタログ情報や中古機械情報、商品動向などをウェブ上に網羅する機械情報システム「マシンライフ」のプレゼンテーションが行われ、システムの充実に向けて会員に協力を求めた。

 今回は32回目の全国大会で、全機連設立50年の節目を迎える大会となり、東京、中部、大阪など全国各地から、来賓らを含め約180名が参集した。

 総会は、まず臼倉誠治氏(東京機械業連合会=東機連会長・臼倉機械)の開会の辞を皮切りに、開催地区を代表して川上佳夫氏(大阪機械業連合会=大機連会長・三和精機)が「現在はわずかな利益ですら追求するのが難しい時代になってきた。設立50周年の節目を迎え、販売業者の集まりである全機連も何か事業を興す時がきた。そこで今回、「中古機械販売情報ツール「マシンライフ」への取り組みを今大会の目玉テーマとしてプレゼンテーションを行う機会を設けた。全機連の事業として取り組んでいくことになるが、ぜひ賛同いただきたい」とあいさつ。

 続いて横幕全機連会長が「製造業の空洞化が進む中、我々中小サプライヤーに大変厳しい状況となっている。現在は日本のモノづくりがよみがえることができるかどうか正念場を迎えている。全機連は、30年前の会員数が638社だったが、現在は362社となっている。魅力ある全機連とするべく、機械商のための情報システム「マシンライフ」に取り組んでいる。この努力は先人達の苦労の何万分の1かもしれないが会員同士の結びつき強化につながってほしい」とあいさつを述べた。

 その後、内海美保氏(近畿経済産業局産業部製造産業課課長)、岡田正氏(コマツ産機社長)の来賓祝辞を経て議事審議に入った。

中古機械販売情報「マシンライフ」充実化
「マシンライフ」な、”機械商の機械商による機械商のためのシステム”をコンセプトに、これまでも試行錯誤を続けてきた大阪機械団地機械業会がワーキンググループを設けて検討・開発してきてウェブサイト。大きく「電子カタログ」「在庫情報」「商品動向」の3つの機能を持つ。
 
 「電子カタログ」は、これまでの工作機械のカタログ集。会員がそこにアクセスすれば簡単にカタログ情報を取り出せる。現在4000件が登録されているが、今後2〜3万件へと登録件数の拡大を目指す。

 「在庫情報」には、現在ある全国の中古機械の情報を掲載。一般に公開され、求める中古機械を簡単に検索できる。機械は画像や動画で確認でき、それを所有する機械商の場所などもチェック可能。メーカーや機械ジャンルなど細分化しての検索も行える。

 「商品動向」では、それら中古機械の問い合わせや販売などの件数を機械カテゴリーごとに整理。それを分析することで、今後の販売などに役立つツールとして設けた。

 大阪大会の場では会員に向け、カタログの提供や在庫情報の登録などの協力を要請。2年後に中部で行われる全国大会での本格運営を目指し、各機能の充実化を図っていく。

"過去のプレス記事"
商工経済新聞社